アイカ工業(4206)は1日、日本政策投資銀行(DBJ 社)と共同で、メラミン化粧板メーカー大手の米ウィルソナートが保有するアジア4カ所にある現地事業会社の全株式を取得し、子会社化すると発表した。アジア・オセアニア地域における生産拠点や販売網を獲得し、海外建装事業の拡大を目指す。
ウィルソナートから取得するタイ、中国、豪州の3社は化粧板を製造・販売し、香港は販売会社である。アイカ工業はタイ、中国、香港の3社の株式51%を取得し、残りを政投銀が取得する予定。豪州の会社についてはアイカ工業が完全子会社化する。
ウィルソナートは1956年に米テキサス州で設立。メラミン化粧板でアメリカではシェア No.1 。アジア・オセアニア地域には1998年に進出した。メラミン化粧板の高級ブランドとして建築・設計業界で高い認知度とシェアを築いている。