●業界:建材
●規模:売上10億円以内
ワンマン社長ゆえの悩み
建築資材の卸会社として、奥様と二人三脚で事業拡大をしたものの、社長は70代に差し掛かり事業承継を意識されていました。
業界は直接取引も盛んになり、卸としての事業ポジションが取りにくくなってきている状況。
社内は、ワンマンでやってきたため社員の方々も社長を向いて仕事をしてしまいがち。社外も、取引先すべて社長の関係性でつながっているため、承継先を社内、社外ともに非常に見つけにくい状況でした。
地元の名士が出口に
社内外の同業者への承継を考えたものの、出口が見えなかった社長が引き継いだのは、最終的に地元の大手事業を経営するいわゆる名士の方でした。
この社長が大切にしたかったのは地元のために身を粉にできるかの覚悟だったのかもしれません。
同業ではないにも関わらず、安心して順調に承継を進めることができました。
譲れない何かを明確に
本人も言語化しきれない、事業への愛着や依存は承継をする上で非常に大事な要素です。
うまく第三者も活用をしながら、何が大事かを明確にし、心から納得できる事業承継が増えればと思います。