無税償却

無税償却とは

無税償却とは、銀行などが融資先の会社に対して貸出債権を所有しており、その融資先の会社において財務状況などの悪化により貸出債権に損失が見込まれる場合、その損失金額を税務上で損金として計上し、所得から差し引いて税負担のない方法で処理することをいいます。すなわち債権償却において、税務上損金とみなす償却のことです。反対に利益とみなす償却のことを有税償却といいます。

無税償却は、不良債権の全額を貸借対照表から資産・負債を消す形で行う直接償却と、融資先会社の経営状態が悪化した時点で行われる間接償却の2種類があります。